日本が知識を習得することを中心とした学習なら、カナダの教育は知識習得よりも考えることを主体にした教育プログラムです。歴史や科学などの教科でも、頻繁に意見を述べる機会が与えられます。発言をするために自分の考えをまとめ、資料集めや聴衆を引き込む話し方の工夫などを学びます。プレゼンテーションを行える人材を育てる教育のひとつです。
カナダの高校への入学要件は、管轄している州や学区、学校によって異なります。
バンクーバーやビクトリアなど、ブリティッシュ・コロンビア州の公立高校は、基本的に入学試験はありません。所定の入学願書や過去2~3年分の英文成績表、自己紹介文など、希望の学区が定める書類の提出が必要です。成績が平均以上であり、出席状況も良好であれば、受け入れに問題があることはあまりありません。
また、合否にはかかわりませんが、入学決定後に英語力をはかるWEBテストがある学区もあります。
一方私立校は、公立校と同じく学校所定の入学書類を提出し、WEBでのテストもしくはTOEFLなどの英語力判定が行われ、その後オンラインでのインタビューが行われるの一般的です。インタビューは生徒のみの場合もあれば保護者と生徒双方の場合もあります
カルガリーやレスブリッジなど、アルバータ州の公立高校は英語力を求められることが多いです。各学区所定の入学願書や2~3年分の英文成績表、自己紹介文などに加えて、レスブリッジでは事前にオンラインテストがあり、学区が定める英語力に達しない場合には、入学できないことがあります。
カルガリーやパリサー、ゴールデンヒルズでは事前テストはありませんが、相応の英語力を求められますので、TOEFLや英検など英語力が分かる資格があるとより良いです。ゴールデンヒルズは留学直前の成績表の提出を求められます。
アルバータ州では地域で管轄している教育学区(教育委員会)が公立高校への留学プログラムを主催しており、教育学区ごとに費用が提示されています。都市部から離れると比較的費用を抑えることができます。
ブリティッシュコロンビア州では地域で管轄している教育学区(教育委員会)が公立高校への留学プログラムを主催しており、教育学区ごとに費用が提示されています。バンクーバーエリアでは一部、ホームステイと後見人の手配を行わない学区があります。その場合は、別途後見人費用及び、ホームステイ手配会社への費用が発生します。
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カナダの多くの学校ではセメスター制(2学期制)もしくはリニア制(通年)の2種類にわかれており、各学期の開始に合わせて年2回の入学機会があります。そのため、多くの学校では留学受け入れ期間をセメスター以上(約5か月)としています。また、学区によっては、1学期(約2カ月半)の短期留学も可能です。
9月から新年度が始まり、12月から1月にかけて2週間の冬休みがあります。ブリティッシュ・コロンビア州では3月中旬から下旬にかけて2週間の春休みがあります。一方、アルバータ州の一部の地域では2月の中旬に1週間程度のお休みがあり、更にはイースターにあわせて1週間程度のお休みがあります。年度末は両州共に6月に迎えます。
カナダの学期と留学開始時期の例
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