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株式会社ヴィエックインターナショナル

カナダ発!viecスタッフブログ

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VIECは2000年の創立以来、のべ10,000人を超える留学生のサポートを行って参りました。小学生からシニアまで幅広い年齢層のニーズにあわせた留学プランをご提案致します。

世界の感染症と人類の歴史その1

現在、世界中で猛威を振るっている新型コロナウィルス(COVID-19)ですが、人類の歴史ではこれまでも幾度となく、感染症の大流行を経験し、その度に多くの命が失われてきました。

中でも、ペスト(黒死病)、コレラ、天然痘は、我々の歴史にも大きくかかわった感染症であり、恐らく多くの方が聞き覚えのあるものだと思います。
今日は、歴史の授業風ですが、それぞれの感染症とその時代について調べてみました。

その前に…感染症とは何かご存知でしょうか。
細菌、ウィルスなどの病原体が、ヒトや動物の体や体液に侵入する事で、体に様々な害を起こす病気の総称です。
細菌とウィルスって…??この違いを(生物学が苦手だった私が)理解するのは、なかなか複雑な話なのですが…
ザックリお伝えするならば、
ウィルスは単独では増殖出来ず、ヒトや動物の体内に侵入しその細胞の中で増殖をして行く
のに対し、
細菌は単独で細胞分裂を繰り返すことが可能
またその治療法も異なります。抗生物質、とは良く耳にしますよね。これは細菌感染の場合にのみ有効で、ウィルスには効き目がありません。
では、ウィルス治療はと言うと、抗ウィルス薬というのがあるのですが、実はまだ少数しか開発されておらず、根本治療が出来るものは少ないです。代わりにワクチンという予防策があります。

これを踏まえて、冒頭に触れた歴史的な感染症について学びたいと思います。
ペストは、14世紀にヨーロッパで猛威を振るいました。14世紀末までに3回の大流行と小流行を繰り返し、当時のヨーロッパの人口の約3分の2に当たる2000~3000万人が亡くなったと推定されています。

感染すると1週間以内に発熱し、皮膚に黒い斑点や腫瘍が出来、いずれ死に至るという事から、「黒死病」と呼ばれ恐れられました。この頃のヨーロッパは、モンゴル帝国との東西交易が盛んで、中東世界を経由して、香辛料や絹織物などがアジアからヨーロッパへと運ばれました。この時に、ネズミを媒体としペスト菌が持ち込まれたとされています。

当時、上級領主たちは農民を奴隷のように利用し、出来た作物を生産し納税していました。(農奴制) ところがペスト大流行により農民人口が激減、農民の地位が高まり、農奴制が崩壊するきっかけともなりました。
ペストは、その後16~17世紀にもヨーロッパを中心に大流行が起こりましたが、その原因が分からなかった当時は、流行する度に誰かにその原因が押し付けられ、魔女狩りやユダヤ人迫害などが起こりました。

19世紀の終わり、中国を起源とするペストの再流行が起こりました。この時に世界中の調査団が香港に派遣され、ようやくペストの原因が発見されることとなったのです。この発見には、日本人の北里柴三郎氏の活躍もありました。
そして21世紀以降も有効なワクチンはなく、感染者を出し続けています。2004年~2015年の間で、全世界で5万6千人以上が感染し、約4600名が亡くなっています。(WHO調べ)

最近の新型コロナウィルスのニュースで、Quarantine(検疫)という言葉をよく耳にするかと思います。Quarantineとは、イタリア語で40日という意味です。14世紀にペストが大流行した際、アジアから来た船をイタリアの港町で検疫の為、40日間停泊させたそうです。それがQuarantineの語源となりました。発音が難しくて、なかなか覚えられなかった「Quarantine」ですが、こんな風に理由が分かれば、すぐに覚えられる気がします。

その2へ続く…

Ayako,H

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世界の感染症と人類の歴史その1

現在、世界中で猛威を振るっている新型コロナウィルス(COVID-19)ですが、人類の歴史ではこれまでも幾度となく、感染症の大流行を経験し、その度に多くの命が失われてきました。

中でも、ペスト(黒死病)、コレラ、天然痘は、我々の歴史にも大きくかかわった感染症であり、恐らく多くの方が聞き覚えのあるものだと思います。
今日は、歴史の授業風ですが、それぞれの感染症とその時代について調べてみました。

その前に…感染症とは何かご存知でしょうか。
細菌、ウィルスなどの病原体が、ヒトや動物の体や体液に侵入する事で、体に様々な害を起こす病気の総称です。
細菌とウィルスって…??この違いを(生物学が苦手だった私が)理解するのは、なかなか複雑な話なのですが…
ザックリお伝えするならば、
ウィルスは単独では増殖出来ず、ヒトや動物の体内に侵入しその細胞の中で増殖をして行く
のに対し、
細菌は単独で細胞分裂を繰り返すことが可能
またその治療法も異なります。抗生物質、とは良く耳にしますよね。これは細菌感染の場合にのみ有効で、ウィルスには効き目がありません。
では、ウィルス治療はと言うと、抗ウィルス薬というのがあるのですが、実はまだ少数しか開発されておらず、根本治療が出来るものは少ないです。代わりにワクチンという予防策があります。

これを踏まえて、冒頭に触れた歴史的な感染症について学びたいと思います。
ペストは、14世紀にヨーロッパで猛威を振るいました。14世紀末までに3回の大流行と小流行を繰り返し、当時のヨーロッパの人口の約3分の2に当たる2000~3000万人が亡くなったと推定されています。

感染すると1週間以内に発熱し、皮膚に黒い斑点や腫瘍が出来、いずれ死に至るという事から、「黒死病」と呼ばれ恐れられました。この頃のヨーロッパは、モンゴル帝国との東西交易が盛んで、中東世界を経由して、香辛料や絹織物などがアジアからヨーロッパへと運ばれました。この時に、ネズミを媒体としペスト菌が持ち込まれたとされています。

当時、上級領主たちは農民を奴隷のように利用し、出来た作物を生産し納税していました。(農奴制) ところがペスト大流行により農民人口が激減、農民の地位が高まり、農奴制が崩壊するきっかけともなりました。
ペストは、その後16~17世紀にもヨーロッパを中心に大流行が起こりましたが、その原因が分からなかった当時は、流行する度に誰かにその原因が押し付けられ、魔女狩りやユダヤ人迫害などが起こりました。

19世紀の終わり、中国を起源とするペストの再流行が起こりました。この時に世界中の調査団が香港に派遣され、ようやくペストの原因が発見されることとなったのです。この発見には、日本人の北里柴三郎氏の活躍もありました。
そして21世紀以降も有効なワクチンはなく、感染者を出し続けています。2004年~2015年の間で、全世界で5万6千人以上が感染し、約4600名が亡くなっています。(WHO調べ)

最近の新型コロナウィルスのニュースで、Quarantine(検疫)という言葉をよく耳にするかと思います。Quarantineとは、イタリア語で40日という意味です。14世紀にペストが大流行した際、アジアから来た船をイタリアの港町で検疫の為、40日間停泊させたそうです。それがQuarantineの語源となりました。発音が難しくて、なかなか覚えられなかった「Quarantine」ですが、こんな風に理由が分かれば、すぐに覚えられる気がします。

その2へ続く…

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