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株式会社ヴィエックインターナショナル

カナダ発!viecスタッフブログ

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VIECは2000年の創立以来、のべ10,000人を超える留学生のサポートを行って参りました。小学生からシニアまで幅広い年齢層のニーズにあわせた留学プランをご提案致します。

世界の感染症と人類の歴史その2

前回のペストに続き、今回はコレラと天然痘についてです。

コレラ菌による感染症で、その感染力は非常に強く、これまでに7回の世界的パンデミックが発生しています。
コレラの原発地は、ガンジス川下流、インド・バングラデシュにかけての地域と考えられています。1817年にアジアで起こったコレラ流行は、中国・日本などにまで広がり、最初の世界規模での大流行となりました。(第1次パンデミック)
その後、1829年に再びインドから発生した第2次パンデミックはヨーロッパで伝播し多くの感染者・死者を出し「ペストの再来」として恐れられました。
1852年の第3次パンデミックでは、イギリスの医者が飲料水に関連した何かである事を明らかにした一方で、イタリアの医師は患者の排泄物に大量の細菌が存在する事を見出しましたが、いずれもまだ細菌が病原体であるという証明にはなりませんでした。
1881年に再びインドで発生した第5次パンデミックは徐々に広がりを見せ、エジプトにまで到達、流行を起こしました。
世界各地へと広がった背景には、産業革命により交通手段が格段に進歩し、世界各国が経済的、政治的に深い結びつきを得た事が挙げられます。
これまでインドを中心にパンデミックを起こしていたコレラ菌ですが、1961年にインドネシアで発生した第7次パンデミックは、アフリカ、アメリカ大陸にも広がり、現在も一部地域では、その余波が続いているという状況です。

最後に、天然痘です。
天然痘は高い死亡率と、治癒後も痕が残る事から、悪魔の病気などと恐れられてきた病気で、その歴史は、かなり古いです。古代エジプトのファラオのミイラにも天然痘の痕が確認されています。日本でも定期的な大流行が起こっていました。聖武天応の時代(8世紀)に遣唐使などが持ち込んだと考えられており、世の平静を願い、あの奈良の大仏が建立されたとされています。大航海時代以降、ヨーロッパからアメリカ大陸へと持ち込まれ、アメリカ先住民に甚大な被害をもたらしました。またあのアステカ王国やインカ帝国を滅亡へと追いやった要因とも言われるほど、膨大な死者を出し、人口激減を招きました。
20世紀中盤には、先進国において天然痘を根絶した地域が現れ始めます。日本では1955年に根絶されました。天然痘は、感染の判別が肉眼でも可能なこと、ヒトのみに感染・発病する事、ワクチンが存在した事、と根絶を可能にする条件が揃っていました。
WHOは1958年に「世界天然痘根絶計画」を立て、世界が動き始めた結果、1980年にWHOは根絶宣言を行いました。ヒトに感染する感染症で、人類が根絶出来た唯一の例となっています。

新型コロナウィルスの感染は、今もなお世界各国でその勢いが止まらない状況です。世界中の研究者たちが、ワクチンと治療法の開発に、今日この時も励んでいると思います。
ペストやコレラの様に、今回の新型コロナウィルスも、残念ですが、この先私たちが何年も向き合っていかなければいけない感染症になるかも知れません。でも一つ確かなことは、現代社会では、医療は革新的な進歩を続け、国際社会の繋がりは一層強まっていること。世界が一丸となって立ち向かえば、きっとすぐに光が見えてくる。そう信じたいです。
今の私たちに出来る事は、出来る限り感染のスピードを緩めること。それは現在各国の政府が、必死で国民に問いかけている事です。人と会わない。出歩かない。
そして、手洗いうがいを徹底し、免疫力を高める事。これに尽きると思います。

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前回のペストに続き、今回はコレラと天然痘についてです。

コレラ菌による感染症で、その感染力は非常に強く、これまでに7回の世界的パンデミックが発生しています。
コレラの原発地は、ガンジス川下流、インド・バングラデシュにかけての地域と考えられています。1817年にアジアで起こったコレラ流行は、中国・日本などにまで広がり、最初の世界規模での大流行となりました。(第1次パンデミック)
その後、1829年に再びインドから発生した第2次パンデミックはヨーロッパで伝播し多くの感染者・死者を出し「ペストの再来」として恐れられました。
1852年の第3次パンデミックでは、イギリスの医者が飲料水に関連した何かである事を明らかにした一方で、イタリアの医師は患者の排泄物に大量の細菌が存在する事を見出しましたが、いずれもまだ細菌が病原体であるという証明にはなりませんでした。
1881年に再びインドで発生した第5次パンデミックは徐々に広がりを見せ、エジプトにまで到達、流行を起こしました。
世界各地へと広がった背景には、産業革命により交通手段が格段に進歩し、世界各国が経済的、政治的に深い結びつきを得た事が挙げられます。
これまでインドを中心にパンデミックを起こしていたコレラ菌ですが、1961年にインドネシアで発生した第7次パンデミックは、アフリカ、アメリカ大陸にも広がり、現在も一部地域では、その余波が続いているという状況です。

最後に、天然痘です。
天然痘は高い死亡率と、治癒後も痕が残る事から、悪魔の病気などと恐れられてきた病気で、その歴史は、かなり古いです。古代エジプトのファラオのミイラにも天然痘の痕が確認されています。日本でも定期的な大流行が起こっていました。聖武天応の時代(8世紀)に遣唐使などが持ち込んだと考えられており、世の平静を願い、あの奈良の大仏が建立されたとされています。大航海時代以降、ヨーロッパからアメリカ大陸へと持ち込まれ、アメリカ先住民に甚大な被害をもたらしました。またあのアステカ王国やインカ帝国を滅亡へと追いやった要因とも言われるほど、膨大な死者を出し、人口激減を招きました。
20世紀中盤には、先進国において天然痘を根絶した地域が現れ始めます。日本では1955年に根絶されました。天然痘は、感染の判別が肉眼でも可能なこと、ヒトのみに感染・発病する事、ワクチンが存在した事、と根絶を可能にする条件が揃っていました。
WHOは1958年に「世界天然痘根絶計画」を立て、世界が動き始めた結果、1980年にWHOは根絶宣言を行いました。ヒトに感染する感染症で、人類が根絶出来た唯一の例となっています。

新型コロナウィルスの感染は、今もなお世界各国でその勢いが止まらない状況です。世界中の研究者たちが、ワクチンと治療法の開発に、今日この時も励んでいると思います。
ペストやコレラの様に、今回の新型コロナウィルスも、残念ですが、この先私たちが何年も向き合っていかなければいけない感染症になるかも知れません。でも一つ確かなことは、現代社会では、医療は革新的な進歩を続け、国際社会の繋がりは一層強まっていること。世界が一丸となって立ち向かえば、きっとすぐに光が見えてくる。そう信じたいです。
今の私たちに出来る事は、出来る限り感染のスピードを緩めること。それは現在各国の政府が、必死で国民に問いかけている事です。人と会わない。出歩かない。
そして、手洗いうがいを徹底し、免疫力を高める事。これに尽きると思います。

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